このロゴ、最後の文字「O」の右下部分にちょっぴり ヒゲがアクセント?になっているの、お気付きですか? |
このロゴをこさえた当時、我々は大変にアナログな作業を行っておりました。
リチェッタの創成期に集めた、膨大な種類のレタリング用フォントシートの中から
HIDEがあれこれ選び出しては、台紙にキコキコレタリングしてデザインしておりました。
東京の文具屋さん「伊東屋」から購入してきたレタリングシート |
色々とデザインされたロゴ
そして何やら満足げな仕上がりのロゴを今度はHARUへ引き渡し、自由なサイズで印刷できるように
Macによるトレース作業(文字のへりを丁寧になぞること)を始めました。
この作業を担当したHARUは、当時医者仕事がメインで、日々6時間以上の手術に追われる中、当然周囲には専門違いによりこのトレース作業を聞ける人も皆無、眠い頭とだるーい体にムチ打って、マニュアル本(これがまた難解なお言葉の洪水)を頼りに、Illustratorというデザインソフトと格闘しておりました。
肩凝りと目の乾きにさいなまれつつ、ひたすら夜中のお仕事として、日々続けておりました。
そして最後の「O」の文字に来た所、ドライアイでにじむ視界の中に、右下にちょっとしたヒゲが出ていることに気付き、「細かな所に変化をつけた粋なデザインのフォントだな・・・」と思いつつ、この部分も丁寧にトレース作業を行い、やっとのことで完成させました。
そしてしばらく月日が流れ・・・
化粧品のラベルができ上がってきたある日、打ち合わせの最中にHARUがつぶやきました。
「このオーの文字、変わったフォントだよね」
するってーと、HIDEな何やら含みのある口元で答えました。
「ああ・・あれ?・・すういえば・レタリング中に引っかけて、縁をちょっときっちゃったんだ・・」だって!
「??あれ、てっきりデザインだと思って苦労してトレースしたのに・・・」
「あぁ・・それでああいうデザインになってたんだ」だって!
(当時)やっぱり基本的にはあまりにも疲過ぎていたHARUは、かえってhighになっている脳みそで
「まあ・・でも変化がついてカッコよかったよね」なんてHIDEと納得し合う気の毒?な「落ち」でした。
「レガロ」デザインのオリジナルが下です。
・・ね、引っかかっているでしょう
次に、採用しなかったデザインに、健全な「O」が刻まれています。
・・ほらね、違いますでしょう
やらりてしまいました
しょーもないお話に、お付き合い頂きまして、ありがとうございます。お疲れ様。
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